一般ユーザーにも敷居を下げて使いやすく!900シリーズとコンペティションシリーズの違いを解剖!

一般ユーザーにも敷居を下げて使いやすく!900シリーズとコンペティションシリーズの違いを解剖!

900シリーズはなぜ作られたのか伺っても良いですか?

一般ユーザーさんの中でも、草レースに出たい人がいるでしょう?
趣味として競技に参加する人もいるけど、愛車はやっぱり壊したくないし、もっと良い車作りをしたいわけですよ(笑)
だけど、そんな800馬力オーバーまで出すほどのチューニングをするかっていうとそれはプロレベルになるからそこまでする人は少ないわけ。
でもやっぱりタイムアタックとか、耐久に出たらエンジンのトラブルは極力避けたいじゃない?
フナッツでチューニングするお客さんの層って本気の人もいれば、楽しみでレース出ている人も多くて、コンペティションシリーズだとちょっとお客さんのニーズとはずれるな~って思ったんです。
実際にお客さんからも「コンペティションシリーズだと高いよ~!」って聞いたし(笑)
「じゃあ敷居を下げて、エンジントラブルを抑えられるオイル作らなきゃ!」って思ったのがきっかけ。

いやいや、「作らなきゃ!」って気持ちだけでは作れないですよ!

そうなんだけど、せっかくコンペティションで培ったオイル作りのノウハウがあるならちゃんとお客さんの話は聞いてあげるべきだなと思ったんですよ。
街乗りからサーキット自走ぐらいの人にはコンペティションが性能的にもお値段的にもオーバースペックだよねって思ったんです。
そんなにハイパワーなチューニングをしてしまうと公道を正気で走れなくなっちゃうし!
だったらどういったオイルならレスポンスよくエンジンが回ってくれるかな?って考えて作りました。

ちなみにオイルの値段ってピンキリなのですが、どんな違いがあるのですか?

専門用語で話すと難しくなっちゃうから、イメージしやすくするためにちょっと変わった説明をすると…
化粧水ってあるじゃない?
あれって肌に水分を入れるためのものなのに各ブランドの配合する成分の違いで値段が違うでしょう?
まぁ、ブランドの打ち出し方にも関係はしていると思うけど、基本的にはその理屈と一緒ですよ。
イメージ的には、オイルって高温にさらされ続けていると痛んじゃうでしょう?
あ!!!わかった!!!例えていうならさ、カレーもずっと熱していると焦げるでしょう?
だけど、〇〇社のカレールーは同じ時間同じ鍋で溶かして混ぜていても焦げにくいけど、△△社のカレールーは同条件でも焦げやすいってあると思うんだよね。
カレー食べた事ない人は少ないから「カレー」が一番わかりやすい例えかもね(笑)
デルタのラインナップのなかでも「エンジンを守って、最大のレスポンスを引き出す」っていう目的は同じ。
オイルの場合は基本となるベースオイルの性能がものすごく重要なんです。
デルタのオイルはそのベースオイル性能にものすごく重点をおいて開発しているんですよ。
何を言いたいかというとベースオイルの性能の良さで値段も変わるって事かな?!

なるほど!わかりやすいです!900シリーズもお客さんの課題解決が詰まったエンジンオイルなんですね!

コンペティションシリーズが競技の現場発信なら、900シリーズはお客さんの声からできていますね。
お客さん発信のオイルなんだから、お客さんにモニターになってもらってデータ取りをしたんだけど、お客さんから直接ヒアリングが出来たのも開発にはプラスになりました!
ちなみに、5W-40とか数値の記載があるけど、5Wの「w」はウインターグレードって言って冷えた時の粘度の状態を示していて、40は100度の時の粘度の状態を示しているんだよ。
これ良かったら覚えてみて!豆知識になるよ(笑)
でもね、あくまで100度の指標であって「じゃあ120度で使った場合どうなる?」って思わない?
デルタのオイルは120度で使っても劣化しずらいようにできてますよ!ベースオイル性能が良いからね(笑)

そのヒアリングをしたお客様は国産車が多かった?輸入車が多かった?

国産車が多かったですよ。走りたいお客さんメインにモニターしてもらったから。
エンジンオイルちょっとこわだってたりする人ならわかるとおもうんだけど、輸入車でも国産車でもよっぽど古いポルシェみたいに水冷エンジン空冷エンジンみたいな大きな違いがなければそんなに変わりはないんですよ。
エンジンにピストンがあって、プランクシャフトがあって、コンロッドで繋がって、バルブがあって、カムがあって、開いて回っている~っていう機構は国産でも輸入車でも一緒でしょう?
だからあんまり関係ない。
いまの電気自動車とかは別だよ!!!

モニターされたお客様は国産車で競技もやりたいからパワー上げたい!みたいなリクエストを出されていたって事ですよね?

そうそう。街乗りからサーキット本気!っていう人も多かったから800馬力出る車まではなんとかエンジンの調子を損ねないものが必要だなって思ったんですよ。
D1ライツ(D1GPに出場する権利が取れるクラス)とかフォーミュラーDJ2(フォーミュラーDに出場する権利が取れるクラス)に出るくらいまでの車両で使うなら900シリーズでカバーできるようにしておいたよ。

そうすると使ってほしいユーザー層も街乗りから走行会に出るくらいの方になりますね。

そうだね。今はナンバー付き車両で800馬力って結構いるしね。
エンジンオイルはやっぱり馬力と走行時間で決めるお客さんが多いと思うよ。
まとめると、国産でも輸入車でもどっちでも良いんだけど、車が好きで、大切に乗りたい人に900シリーズのエンジンオイルを選んで欲しいなって思っています。

ブログに戻る